■本質を究める 49 健康を保つ (No.473)
健康であることは何にも増して幸せである。特に,齢を重ねると健康を保つことは最重要であることをつくづく考えさせられる。何をするにも健康が第一で,やる気の源である。
健康であることの幸せ
我々が生活する上で,やりたいことを好きなだけ自由にできるのは健康である証拠でもある。病気がちだと,何かに付けそのことが気に掛かり,思い通りに行動が取れないことが起こる。気にすると益々気掛かりなことは増長し,治る病気も悪化することさえ起こる。「病は気から」と云われるように,気に病むことが病気を作り,さらに深刻化させてしまう。
病気になるとよく判るが,全く何をする気にもなれず,ただ呆然と良くなるのを待つだけで,全くムダな時間を過ごすハメになる。これは嫌なことであり,こんなことは二度としたくないと感じる。ただ,人間生身なので,どんなことで病気になるかもしれない。だから普段から健康に留意することは大切で,健康第一と云われる所以も良く理解できる。
ところが健康である人は,健康だから幸せである,と感じている人は少ない。つまり,健康であることは生活する上で必須要件で,わざわざ幸せであるとは感じないものである。病気になったときや,大病を患った経験のある人は,健康のありがたさを身に沁みて感じるのである。病気になってからでは遅い,健康な内に健康であることの幸せ感を素直に感じたいものである。
健康を維持するためにやっていること
私自身,健康には日頃から気を付けており,身体は使わないと退化することから,何か運動をしなくてはと,40歳になったことをきっかけにテニスを始めた。ゴルフも少し付き合い程度にやってはいたが,朝早く遠くまで出掛けなければならないし,費用も掛かり,それほどの頻度ではできず,気軽にできるテニスのスクールに通うことにした。
もちろん費用は掛かるが,定期的に毎週1.5時間ほど運動でき,結構運動量もあり,体力維持にはもってこいのスポーツだった。当時は現在のようにスポーツクラブはそれほど無く,且つトレーニングジムのような単純なことの繰り返しは性格に合わず,テニスの方がゲームも楽しめるし,それなりに上達することもできるので楽しく運動ができる。何よりも,継続してできることが一番で,齢以上の体力がついていることに感謝している。
ただ汗かきなので,夏の暑いときは,かなりきついこともあり,テニスだけでなく,真夏で大汗をかくほどのことをやると熱中症の症状を引き起こし,吐き気がして胃をやられ,何も食べられない日が数日続くことがあり,これが夏の期間に2,3度,それも数年続き,今では,夏の期間は冬眠ならず夏眠として何もせずじっとしていることにしている。それで,ここ2,3年は熱中症症状も起こらず,無事過ごしている。テニスなどは涼しくなる秋から再開することで,体力は維持できている。これは私に合った方法である。
健康であるためには
一般的には健康であるためには,適度な運動・バランスの取れた食事・良い睡眠・ストレスをためないことなどが挙げられている。それほど考えなくても,常識的なことで,重要なことだと理解はしているが,なかなか実行が伴わないのが,普通人の生活である。運動が重要と云われても,忙しい毎日を過ごしていると,つい運動不足になりがちであり,食事も仕事で忙しく不規則な生活をしているとなかなかバランスが取れた食事をすることができないことが多い。
また,睡眠も同様で,重要なこととは思いつつも,つい夜更かしをしたり,睡眠不足になりがちなことになってしまう。若いときは少々のムリも利くが,それも限度がある。睡眠に関連深いのがストレスで,仕事をしている以上,ストレスが無いと云うことはあり得ない。何らかのストレスが一日の内に掛かっている。そのストレスを上手く処理できるかどうかで,その負荷が大きく違い,性格的に楽天的な人は,その解消も上手い。楽天的でなくとも,上手くストレスと付き合うことができれば,精神的な負担は軽くすることができる。
つまり,心の健康である。ストレスが溜まりやすい人は,心の健康が冒されていることが多い。身体の健康は,運動・食事・睡眠で上手くコントロールすることができるが,ストレスはそうは行かない。ストレスは人によって様々で,同じ現象でも,ストレスを感じる人とそうでない人が居る。ストレスの解消方法もいろいろな方法が紹介されているが,一律には行かず,最終的には自分に合った解消方法を見つけるしかないのでは。とにかくストレスは溜めると良くない。回避することを考えるのではなく,克服することに積極的に取り組むべきである。
その一つの方法として,好きなことに打ち込むことを勧めたい。好きなことをしているときは誰でも楽しい。他のことが気にならない(忘れてしまって夢中になっていることが多い)。嫌な気持のときでさえ,好きなことをやり出すとそれにのめり込む。気分転換には最高の方法である。その意味で,趣味を持つことは大切なことである。
健康第一,日頃から弛まぬ努力を!!
[Reported by H.Nishimura 2016.04.18]
Copyright (C)2016 Hitoshi Nishimura