■新年を迎えて(2014年)  (No.354)

明けましておめでとうございます

  2013年を振り返って

   アベノミクス

安倍政権が発足して約1年,「長引くデフレからの脱却」を最重要課題として,アベノミクスと称する経済政策を打ち出した。@大胆な金融緩和,A機動的な財政出動,B企業活動を活発にする成長戦略と三本の矢と称した戦略が繰り広げられた。日銀による異次元の金融緩和策は効果を上げ,株価上昇,円安と物価上昇率2%を目標に,景気改善が進んできている。財政出動も一見公共事業のバラマキの復活にも見えるが,確実に行われている。三本目の矢とされる成長戦略であるが,これは未だ心許ない状況で,真の意味での日本経済の回復には達していない。

年度終わりの報告では,株価が年間56%上昇し,終値が16291円と昨年末から5896円も値上がりした。円安も進み,1$=105円台になった。これは,以前少し触れたことがあるが,1$=80円台と云う円高は実質とは掛け離れたもので,これを90円台,100円台へと戻すことがなぜできないのか,と述べてきたが,ここに来てようやくその願いが叶ったものになり,一部の円安の急加速で経済がおかしくなると云う危惧を払拭してくれた。私自身,株の上昇で少しは数年間のマイナス分を取り戻せてホッとしているところである。

   東京オリンピック開催決定

高校2年生の秋に東京オリンピックが開催されてから56年ぶりの東京での開催が決まった。これは既に述べているので(No.337),詳細はそちらに譲るが,2013年の出来事としては,大きなエポックである。その後の東京都知事の不始末など,準備に支障は来してはいないが,少なくともオリンピック開催に向けて,日本人の意識高揚は数年続くだろうと思う。良く勝ち得たと関係者に拍手を送りたい。また,このオリンピックに向けたいろいろな活動が,日本を元気づけるものに着実に進むことを願う。

   私事の1年を振り返って

特に,大きな変化の無い1年ではあったが,「健康」についてはいろいろ考えさせられた。ここ数年毎年のように発症していた熱中症も原因は定かでないものの,対処法だけは心得ができ,6月に1度は発症したものの,その後は自重し,健康に留意することで夏を乗り切ることができた。年齢相応のことを心掛け,ムリをしないことである。自信過剰もいけない。

次に,趣味であるが,これは多くて時間が足りないくらいだが,その一つのカメラで風景写真を撮ることも,これもコーヒーブレイク5(No.349)で紹介したように,京都界隈のあちこちをカメラを提げて巡り歩いている。1日に300枚以上も撮って帰ってくるのだから整理もたいへんだが,狙った以上の出来映えの写真が1枚でもあれば満足で,その余韻に浸っているのである。写真展を開くほどのつもりはないが,ホームページで紹介できるようにはしたいと思っている。

こうしてパソコンを使っていることと関係するが,4月に情報処理技術者試験にチャレンジし,一発でITパスポート試験に合格した。日頃からパソコンに興味あり,ソフトウェア関連の仕事もした経験から,改めて勉強することもなく,簡単に合格した。この歳での合格者は全国でも極めて少ない。ただ,資格を取ったから何か新しいことができたか,と云うとそうでもない。自分のホームページと,高校の同窓会のホームページを管理運営している程度である。最近はフェイスブックなど簡単にホームページを持てる機会が増えているが,ツイッターを始め日記を公開するようなことは敢えてしていない。

 

  2014年に向けて

   景気回復

アベノミクスの項でも上述したように昨年から景気回復に向けて,日本全体が大きく動いていることは事実である。昨年一年はデフレからの脱却であり,マイナス分の取り戻しで,プラス分の活動は本年度である。4月に消費税の増税が決まっているので,そこでの一旦停止や落ち込みは多少は止むを得ないが,1年を通しての景気回復は是非実現して貰いたいものである。株価も20000円台と云う昨年度からすれば夢のまた夢でしかなかった値だが,年頭に当たって是非そのくらいの元気さを見せて欲しいと願っている。

   安倍総理の動き

昨年度末の靖国参拝が世界中の国から非難浴びている。テレビなどマスコミでも話題になっているので,私が改めて言うまでもないことだが,少し調子に乗りすぎている感じがしてならない。確かにアベノミクスなるデフレからの脱却を実現させ,自分の描いていたことが着実にできつつあることは事実だが,裸の王様と云うと失礼だが,周りがよく見えていないように危惧する。確かに弱腰外交ではなく,日本の主張を通すことは非常に大切なことではあるが,個人,或いは議員としての安倍氏であれば,終始一貫思いそのまま出すことは良いことではあるが,一国の総理としては,国益を損なうようなことは後先やタイミングをよく考え,少しは自重する慎重さ,且つ太っ腹なところが欲しい。前回の総理大臣のときのように,途中で投げ出してしまうような失態にならないようにして欲しいと願っている。

その意味では,今年2014年は正念場でもある。4月の消費税増税以降の日本経済がどのように展開するかは,総理の肩に掛かっているようにも感じる。強い経済をとの意気込みは十分感じられるが,その意気込みを忘れず,やり遂げて欲しいと願っている。ただ気になることがある。昨年末に問題となった都知事も,攻めにはめっぽう強かったが守りになると極端にボロを出してしまった。その二の舞とは言わないが,攻めには元気だが,守りはどうか?思い込みは強く激しいが,頭の切れはそれほどでもないように感じられてならない。参謀にどれだけ良い人が居るかだが,私にはよく判っていない。これからの言動に対して諸手を挙げて喜ぶことはできないと心配している。

   私事の2014年

やはりこの歳になってくると,一番目は健康である。一年間病気で寝込むことがないように,普段からの体力増強とムリをしない生活を心掛けて行きたい。そのためにはやはり何か新しいことへのチャレンジをして行きたい。チャレンジは心身共にリフレッシュできるものであり,平々凡々,悠々自適な生活ができるのはまだまだ先でも十分可能であり,70代前にはこうしたムリをしない程度のアグレッシブな生活を送りたいものである。

健康とも大いに関係するが,何かに没頭できて他のことを忘れてしまうような時間が持てることは,非常に幸せなことであり,そのことは健康にとっても良いことである。趣味に生きているとも云える生活ではあるが,その趣味に没頭する時間が,2−3日/週持てることができれば,大いなる生き甲斐となり,長生きができそうであり,そうしたいものである。

このホームページもだんだん技術的な話題も言い尽くしつつあるので,話題探しに困ることになってくるが,まだまだ頭を動かすことを兼ねて続けたいと思っている。団塊の世代であり高度成長期の日本を担ってきた技術者として,若者にエールを送りつつ,伝承したいことを伝えて行きたいと思っている。

 

2014年が素晴らしい一年になることを願いつつ・・

 

[Reported by H.Nishimura 2014.01.06]


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