■セ・パ交流戦 (No.725)
プロ野球のセ・パ交流戦が始まった。通常と違った場面が見られ楽しみである。
セ・パ交流戦の歴史
セ・パ交流戦は2005年から始まった。人気のセ・リーグ,実力のパ・リーグと云われ,オールスター戦のみ,両リーグの選手が戦っていた時代から,セ・パ交流戦をパ・リーグが提案,テレビの放映権などでなかなか話し合いが付かなかったが,2004年のプロ野球再編問題(オリックスとバッファローズが合併を発端に議論された)をきっかけに,セ・リーグが歩み寄り,開催が決定した。
ホーム・アウェー各3試合ずつ6回の総当たりで始まった。日本生命が特別協賛スポンサーとなり,それ以降協賛を続けている。2015年からは,対戦カード毎にどちらか一方のホームスタジアムで3回戦総当たりの18試合(2年単位で入替)で行われている。パ・リーグだけ行われている指名打者は,パ・リーグ球団の主催試合のみで採用され,セ・リーグ球団の主催試合では,バッターボックスに立ったことのないパ・リーグの投手も打席に立つことになっている。各々のリーグでの試合と一味違った駆け引きが行われている。
観客動員数
気になるのは,各々の試合の観客動員数で,ホームグラウンドでの観客動員数は阪神タイガースが飛び抜けているが,別のリーグとの試合での観客動員数が気になるところである。最近の様子を見ると,通常のゲームでの甲子園では阪神タイガース一色になり,対戦相手はレフトスタンドの極一部しかいないが,先日のロッテとの対戦では,レフトスタンドの一部ではあるが,黒一色の統一された迫力ある応援は,新鮮味が感じられた。
パ・リーグの球団は,対戦相手が阪神タイガースとなると,全国にいる阪神タイガースのファンが押し寄せ,観客動員数の増加に大いに貢献しているようである。
セ・パ交流戦の意義は
観客にとっても,新鮮味溢れる試合が見られ,楽しみが増え,歓迎する人が多いように感じ,また,選手にとっても,交流戦による勝敗でリーグ内の順位も大いに左右され(差の拡大・縮小が顕著になる結果もあり),取りこぼしができない危機感もある。
今のところ,6月の交流戦開催は,概ね良好なようである。
一味違った新鮮な試合が見られて楽しい!!
[Reported by H.Nishimura 2023.06.05]
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