■ウクライナ侵攻から1年 (No.720)
ロシアがウクライナへ侵攻してから,まる1年が経つ。こんなに長く戦争が続くとは思ってもいなかった。せいぜい,2,3カ月で終わるだろうと思っていたが,戦争の悲惨な惨状は未だに続いている。
ロシアの無謀な態度
プーチンの一方的な侵攻は,直ぐにEU各国の制裁で止まるだろうと予想していたが,全く外れてしまった。それどころか,南の4州を占拠し,ロシアの領土に組み込んでしまっている。それに対し,欧米各国の援助を得ながら,ウクライナは自国の防衛に必死で,ロシアから奪われた領土を取り戻そうと頑張っている。
戦争による犠牲者がどんどん増えて行くことには忍びないが,自国の一部を奪われたウクライナが何としても守ろうとする気持は十分理解できる。長引かせず,手を打って戦争終結すべきとの意見もあると思うが,自国を奪われたウクライナ人の気持ちになってみれば,取り戻し元の平安な世の中にしたいと願い,頑張っている人々に栄光が戻ることを期待したい。
そもそも,プーチンのロシアによるウクライナ侵攻は,21世紀の世の中にあって,武力で自分の思いを成し遂げようとすること自体,間違っていて,このような横暴が許されることになれば,世界がたいへんなことになってしまう。未だに,ロシアのプーチンの言い分を是認する国もあるようだが,そこのところはよく理解しがたい。自国の利益に叶うことであれば,何をやっても良いと認めるのか?その国ならの言い分はあろうが,よく考えて貰いたいものである。
ロシアの内情
プーチン支持の国民はまだまだ多く,プーチンのやり方を認めている。認めさせられているだけかも知れないが。これだけ戦死者も増え続けているのに,国民は黙っているのだろうか?プーチンのやり方に反対する人も居るだろうが,今のところ封じ込められているようである。ロシア国民にとって,ウクライナ侵攻の大義名分は何なのか。元々同じ国民だったので,ウクライナ領土に残っているロシア支持者を救うためにとの言い分は果たして本当なのだろうか?
そこらの国民の感情は,非常に微妙なものがあり,一言ではなかなか言い切れないものだろう。もちろん,ロシアに戻りたいと思っていた人々も多くいたのだろう。しかし,このような惨い戦争までしてやるべきことだったのかと思うと情けなくなってくる。ソ連からウクライナが独立したのは,それなりの理由があっただろう。独立してウクライナとして自立し,豊かな国になっていったのではなかろうか。
それを昔の領土だったとして,武力で取り戻そうとするプーチンの独裁政権に人々は賛同しているのであろうか?昨今,ロシアの情勢はマスコミのニュースで知らされるしかないので,本当の内情はよく判らない。欧米諸国の制裁は,国民生活にはそれほど影響していないようにも見える。欧米との取引は極端に少なくなったようだが,それに引き換え中国やインドとの取引が活発になってきているようである。
ロシアの真の内情はよく判らない!!
いつになったら,惨い戦争は終わるのか?
[Reported by H.Nishimura 2023.02.20]
Copyright (C)2023 Hitoshi Nishimura