■旧統一協会問題  (No.709)

安倍元首相銃撃事件以来,旧統一協会の問題が沸騰している。山上容疑者が旧統一協会の信者2世で,恨みが旧統一協会に起因していたことが,話題を大きくしている。

  マスコミ報道より

放送局によって,この報道の濃淡は違っているが,詳細に報道している番組から感じるのは,政治家が上手く旧統一協会を利用して,選挙応援に利用しているケースが目立ち,その一方で,旧統一協会の広告塔として,いろいろな場面で利用されていたことが明らかになってきている。

その代表として,安倍元首相がかなり入り込んでいたように見られる。そのことが,山上容疑者の母親の旧統一協会へののめりこみが,家族崩壊を導き出し,旧統一協会への恨みが募り,安倍元首相の関わり方が旧統一協会と同一視され,凶行に到ったようである。

この事件で,今まで大きな問題にされていなかった旧統一協会の行動が,一気に詳らかになってきている。一番の問題は,信者の霊感商法による高額の購入資金の流れや信者の献金とされる異常なまでの多額の献金により,家族の崩壊に繋がり,その子供達の第2世代の困窮へと追いやっていることである。

弁護士の答弁では,霊感商法は法律改正などで少なくはなってきているが,マインドコントロールされた信者からの献金という形を変えて被害の継続は依然と続いているようである。弁護士などへの相談による裁判になるケースは,家族問題と云うベールで覆われ,問題の顕在化が難しく,弁護士としては裁判沙汰にすることを回避し,家族としての元の生活に戻ることが本来の姿と,穏便に済むように進めておられるようである。しがたって,旧統一協会が裁判沙汰が減ってきているとの答弁は,実態を正しく反映していない。

  政府の対応

自由民主党も,旧統一協会の問題を軽視できなくなってきており,議員全員に実態のアンケートを採るような動きになってきている。しかし,これも自己申告であり,大臣の数多が大臣になった後に,ボロボロと関係を暴露されているのを見ると,どれだけ信憑性のある結果が得られるか疑問が残る。また消費者問題として,関係者からのヒヤリングにより,問題解決に繋がる方策を見出そうとする動きも出てきている。

しかし,マスコミの報道で知る限りであるが,被害の大きさは甚大なもので,早急に対策を講じ,このような被害が拡大しないような法律をつくり,被害者の救済に繋がるようにする使命がある。ここで問題を明らかにし,今後への波及を減らすようにしなければ,自由民主党としての信頼を失う事態にも発展しかねないように映る。

選挙対応として,大切な資源かもしれないが,旧統一協会が行っている実態を冷静に判断すれば,明らかに違法とは言えないまでも,信者やその家族を苦しめる(信者はマインドコントロールされており苦しんではいないようだが・・・)重大且つ宗教としてみても明らかに逸脱したやり方を止めさせなければならない筈である。政治家の良識が問われている。

旧統一協会問題を根本から質す方策を直ちに!!!

 

[Reported by H.Nishimura 2022.08.29]


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