■異常気象 (No.708)
連日35℃を超える猛暑日が続いている。
地球温暖化の影響?
暑い日が続く。昔は30℃を超えると暑い日として真夏日と呼び,7月から8月に掛けての気候を表し,その暑さが通り過ぎるのを我慢して,涼しくなるのを待ったものだった。ところが,近年は6月から真夏日が始まり,7月には35℃を超える猛暑日が続き,それが8月になっても続くと云う,異常気象である。
気象予報士の説明では,太平洋高気圧とチベット高気圧が重なり,日本の上空を覆い被さり,暑さを強めているとのことである。寝苦しい熱帯夜が続き,身体がだるい日が続く。それも,カラッとした暑さではなく,じっとりと湿り気のある蒸し暑さである。
庭の草木も,朝の水やりだけでは追いつかず,朝夕に水やりをしないと,枯れる畏れがあるような暑さである。人間が感じるように,植物も気候の変動には敏感である。庭の草木を大切に維持するには気の抜けない季節でもある。
いつからこのような気候になったのだろうか?地球温暖化のせいなのか?
線状降水帯
気候で気がつく,もう一つの現象が,線状降水帯と云うのもだ。以前は聞いたことも無かった言葉だが,最近は良く耳にする。極限られた地域で,短時間に豪雨が襲うことで,1時間に100mm以上と云うこともしばしば耳にする。ある特定な地域で,短時間で1カ月以上の雨量を記録したなどと云うのがそれである。
各地でその線状降水帯による被害の発生が起こっている。一気に降った雨の量で,これまでは穏やかな河川がいきなり水嵩が増し,氾濫している。酷いところでは家屋が流されたり,泥水が家の中を襲い,命からがら逃げるのがやっとと云ったことが発生している。この線状降水帯の予報は,気象庁でやり始めているが,なかなか予測が難しいようである。
台風の場合は被害も大きいが,予め予報が流れ,準備する期間があるため,被害を最小にする工夫ができるが,線状降水帯の豪雨はところを構わず,いきなり発生することが多く,被害予防の準備ができない。以前からあった現象なのかも知れないが,最近の多さには驚きを隠せない。同じ所に次から次へと入道雲が湧き,限られたところに長く居座り雨を降らすと云う気象現象が,素人にはどうしてそのような現象が続くのかよく判らない不思議な現象である。いや,専門家でも発生し続けるメカニズムはよく判っていないようである。
被害の大きさに驚くばかりである
[Reported by H.Nishimura 2022.08.15]
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