■観光地の変容  (No.702)

観光地がコロナ感染拡大の影響で悩んでいる。

  観光地の変わりよう

コロナ感染拡大により、外国人の観光客が激減した。ホテルや旅館、土産物店にとってはたいへんな痛手である。私のように、観光地の風景写真を撮ることを趣味にしている者にとっては、絶好のチャンスで、この2年は、春と秋は、思う存分楽しんでいる。
特に外国人にとって京都の人気は高く、日本人よりも外国人の方が多いことをしばしば見掛けた。その中で数年前までは、マナーの悪い韓国人や中国人が、幅をきかせてうんざりすることが多かった。しかし,これらが全くなくなった今日、快適に写真を撮ることができている。

人気のある観光地が、観光客で握わうことは、当然である。日本人だと、ある程度マナーが行き届いて、混雑していても、我慢ができる。しかし、韓国や中国系の観光客は、決まって集団で、声も大きく傍若無人な振る舞いが多く,良い迷惑だった。中にはきっちりマナーを守り,日本人以上のエチケットで接する人も見掛けるが,ごく希である。旅先での気軽さもあるのかもしれないが,お国柄がそうなのかもしれない。

ここ2年は,京都の何処へ行っても殆どが日本人で,時たま外国人を見掛けるが,日本に住んでいる人のようで,日本の文化を十分理解されていて,違和感はそれほど無い。観光地ではこうした日本のマナーを心得た人が居て欲しい。

  インバウンドの影響

私のような者にとっては,今日のような状態がありがたいが,ホテルや旅館,土産物店は生活が掛かっているので,そういうわけには行かない。観光地で落として行くお金の量が全く違う。日本の良い物(食事や土産品など)に糸目を付けず購入する。これによる潤いは桁違いに大きく,それらが欠落している今日,日本経済への影響も大きなものがある。

観光立国を表明しているわが国にとって,インバウンドは大切な人達である。2019年には3000万人を超えていたのが,新型コロナ感染拡大の影響で一気にダウンしてしまった。調べてみると,最盛期のインバウンドの消費額は4.5兆円あったと云われている。これらが無くなった影響は計り知れない。

政府は2030年にインバウンドを6000万人,消費額を15兆円を目標に掲げているが,果たしてこれが実現できるだろうか?それにはまだまだいろいろな課題があり,容易に実現は難しいようである。日本経済にとっては非常に重要なことであるが,単にインバウンドが増加して,再び観光地を荒らされるようなことがあっては悲しい限りである。バランスの取れたことを実現して欲しいものである。

今の京都は静かで楽しい!!

 

[Reported by H.Nishimura 2022.05.23]


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