■北京オリンピック終わる  (No.696)

2週間余りの北京オリンピックが終わった。いろいろな場面で感動することもあったが,ドーピング問題ですっきりしないまま終わった感が強い。

  オリンピック競技

東京オリンピックから約半年,立て続けにオリンピックがあった感がする。オリンピック競技になると,日本人の活躍を応援し,いろいろな競技で若い人達が頑張っているのをみると,不思議と元気づけられるものである。云うまでもなく,日頃の努力と天性の能力を兼ね備えた選手が,メダルに到達している。

オリンピックに出場することさえ大変なことなのに,世界の強豪たちと相まみえて,日頃の努力の成果を発揮できることは素晴らしいことである。No.1である金メダルを目標に4年間努力した賜物で,その上で運も大いに左右するスポーツの祭典で見事金メダルを獲得された選手には大いに拍手を送りたい。

いろいろな競技で,ルールも十分に知らなくても,繰り返し繰り返し観戦しているとルールも理解でき,どのような攻め方をすればよいのか考えることもできるようになる。ただ,よく判らないのは採点競技で,勿論一人ではなく複数の審判員が採点し,多くは最高点と最低点を除いた形で決められているようだが,なかなか素人には理解できないことが多かった。速さを競ったり,ゴールの点数を競ったりするのは,結果が明白なので分かり易い。

感心するのは,よくもまあこれだけいろいろな競技があるもんだと思う。オリンピックで初めて知る競技もあり,特に最近に採り入れられた競技は,若い10代の選手が台頭してきている。年齢もどんどん若くなってきているように感じる。

  コロナ禍での大会

東京オリンピック同様,コロナ禍での大会だったので,非常にご苦労があったように感じた。特に今回の北京オリンピックは,一般市民とは完全に隔離され,バブルの中での開催で,PCR検査など毎日行われていたようである。もちろん,感染者が皆無ではなく,残念ながら出場できなかった選手もいたようである。

中国のコロナ対策の徹底ぶりは,日本とは比較にならず,厳重な監視の下で行われていたようで,コロナに関して大きな問題になるようなことは無く,無事に終わったようである。また,普段はPM2.5など環境汚染が酷い北京で,オリンピック期間だけは澄み切った青空が見え,全く環境汚染は無いような徹底ぶりは,中国ならではの振る舞いである。空恐ろしい国でもある。

ドーピング問題はすっきりすることなく,後味の悪いままになってしまったことは残念なことである。国としての参加が認められていないロシアにおいて,ドーピング問題は数年に亘って解決が図られていないようで,もう少し厳格な対応でスポーツの祭典に汚点が残らないようにして貰いたいものである。スポーツはやはりフェアであるべきであって,メダル至上主義に終わらせてはならない。

あっと言う間にオリンピックが終わった!!

 

[Reported by H.Nishimura 2022.02.21]


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