■オミクロン株の感染急増 (No.694)
オミクロン株の感染が一気に増大してきている。お正月では,数十人程度だった感染者が,東京では土曜日に10000人を超えた。第5波では最多で5000人強だったから,2倍以上だ。しかも,まだまだ増加する傾向にある。やがてピークがくるとは云われているが,どこまで増加するか,専門家にも予想が付き難いようである。
オミクロン株の暴発
海外でのオミクロン株の勢いは,一部ではピークを迎えたようだが,感染者の数は膨大なもので,経済をマヒさせるかの影響である。重症にはなりにくいことから,インフルエンザと同様の扱いで,経済を止めないことを優先している諸外国も多い。日本では米軍基地の影響で沖縄から始まった感染が,全国へと拡がりあっと言う間に,第5波のピークを超してしまった。
まん延防止措置を発令する都道府県も日増しに増え,未だ感染者の最多更新の日々が多くの都道府県で,地図が赤く塗り染められている。感染防止に躍起になっている各都道府県の幹部に対し,いい加減にしてくれと,酒類の販売時短を無視するところも出てきている。飲み食いするところばかりが自粛要請で,割りが合わないとの見方も多く出てきている。
だんだん正体が判りだした新型コロナ感染症であるが,当初のような死亡者が続出するような不安は無くなったことから,気軽に感じる人も多く,人出の抑制はなかなかままならない状況になってきている。しかし,正しく理解し感染防止に努めることが最適解ではなかろうか。
ワクチン接種の前倒し
ワクチン接種の効果を期待し,3回目のワクチン接種の前倒しが始まっている。医療従事者には,3回目の接種が行われ,高齢者への接種も8カ月間隔を6カ月に前倒しして,3回目の接種が始まろうとしている。私自身も,昨年7月に2回目の接種を終えているので,3回目の接種券が市役所から届き,2回目接種から7カ月後から接種できる案内が届いた。早速掛かり付け医で予約ができ,3月の始めとのことである。
ワクチン接種の感染予防効果はオミクロン株に限ってはそう高くなく,3回目のブースター接種でも感染はするらしい。ただ,重症化のリスクは下げられるので,特に高齢者には推奨されている。感染予防は3密回避で,マスク着用,大声で会話しないなどの基本動作が求められている。専門家会議が,人流抑制ではなく,人数制限で回避をと呼びかけ,都道府県知事のコロナ対策基本対処方針に則った処置とチグハグナ対応が見られている。
また第5波と比べて,重症化は少ないが10代〜30代の若者の感染増加が著しく,高齢者の感染比率は低いが,やがて若者からお年寄りへと感染が移行し,重症者が増えることを懸念する声も大きい。いずれにせよ,感染者拡大を抑えることが必要である。
オミクロン株に対しても,正しくリスク回避に努めよう!!
[Reported by H.Nishimura 2022.01.24]
Copyright (C)2022 Hitoshi Nishimura