■新年を迎えて  (No.693)

今年も新型コロナウイルスとの戦いである。

  2021年を振り返って

昨年一年は,殆どが新型コロナウイルスの感染拡大の話題が占めた。デルタ株の感染拡大は大きく,病院に入院できない人が発生し,十分な手当を受けずに自宅で亡くなる人まで現れた。医療崩壊状態にまで陥った時期があった。一方で,医療従事者から高齢者へとワクチン接種が進んだ。ワクチン接種に病院前に多くの人が朝早くから並ぶと云う異常事態も眼にした。

私自身も,掛かり付け医でのワクチン接種を諦め,地域の集合会場でのワクチン接種に上手く当たり,6月と7月に2回のワクチン接種を受けることができた。そのため,第5波の大きな感染の波も無事避けることができた。ワクチン接種の効果は絶大で,感染者が抑制され,高齢者の死亡もみるみる減っていった。

12月には,東京や大阪でも新規のコロナ感染者が激減し,大きな波がウソのように落ち着いた。その中で,南アフリカを発生源として,新たなオミクロン株がとてつもない感染力で世界を席巻し,日本でも水際対策を以前にも増して厳戒な体制を取ったが,感染拡大を引き延ばす効果はあったが,年末から感染が浸みだしてきている。

新型ウイルスの畏れの中,50年振りに東京オリンピックが開催された。2020年開催予定を1年延期してでの強行開催で,結果的に無感客開催に追い込まれた。そんな中で,日本人の活躍は,柔道を始めとして,金メダルラッシュという偉業を成し遂げ,日本中に感動を与えた。1964年の東京オリンピックを経験し,その記憶が残っている私たちには,オリンピックの素晴らしさを再確認させられた。

  新年を迎えて

私自身,いつもの新年と大きな変わりが無かったが,年始め誕生日を迎え,後期高齢者の仲間入りをすることになった。今のところ,到って健康で,健康寿命年齢を確実に伸ばしている。このまま,少なくとも80歳までは,この状態を維持していきたいと願っている。

今年も,新型コロナ感染の話題で始まり,オミクロン株の感染拡大がこれまでの拡大状況とは明らかに異なり,急激な感染拡大が襲ってきている。特に米軍基地からの浸みだしで,沖縄,広島,山口が異常に感染拡大しており,まんえん防止対策が発令される事態になっている。東京,大阪も例にもれず,どこまで感染拡大するか心配する声が上がっている。

ただ,重症者に陥る率は低く,世界各地では異常な感染者の増大にも拘わらず,経済を止めないようにとしている状況である。ワクチン接種の3回目の接種が急がれており,2回目接種後8カ月の間隔を縮めて早める処置が採られ,高齢者の3回目接種の案内が来た人も出てきており,近々接種が始まるようである。

私自身は年齢も考え,今年も終活を少しずつ始めていきたいと考えている

 

[Reported by H.Nishimura 2022.01.10]


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