■菅政権の末期的症状 (No.685)
菅内閣がじりじり弱って行っている。新型コロナ対策の無策は甚だしい。やることがすべて後手後手であり,国民の声にまともに向かい合おうとしない姿勢は,総理大臣として失格である。
国民の信頼を取れない内閣
内閣支持率はどんどん落ち,30%を切っているとの報道もある。危険水域に落ちてきている。一生懸命対策を打っているとは思うが,それが全く国民に響かない。うつろな目で会見の対応は全く精彩を欠いてしまっている。国のトップがこの有様では,国民は何を頼りにすべきか迷ってしまう。
新型コロナの感染拡大は,このところ東京で新規感染者が5000人を超え続けている。まだ,検査が十分行われていないので,これ以上の感染者が潜んでいると云われている。これらに対しても,ワクチンで対応,自粛をして欲しいと懇願するだけで,これはと云う決め手を欠いたまま,国民の意識を頼りにしている内閣は,誠に情けない限りである。
内閣支持率が30%以下で不支持がその2倍以上の状態だが,国民の信頼はこの数字ではなく,ほぼ0に近いと言わざるを得ない。菅総理に代わるような人材がいないので,誰がやっても同じだと思っている人も多いのだろう。ただ,これほど国民の信頼を無くした総理も珍しい。非常に難しい時代であることを差し引いても,こんな人がトップに居続けることは,国民にとって災難である。一刻も早く辞退して欲しいものであるる
総選挙
衆議院議員の任期が迫り,自民党総裁の任期も安倍総理の残りの期間なので,もうすぐ終わる。つまり,次の衆議院議員の総選挙と自民党総裁の選挙が目前に迫り,慌ただしい状況だが,自民党の中には菅総理では選挙が戦えないとする議員も居る中,まだ菅総理を担ごうとする幹部も居る。どのような感覚を持っているのか疑いたくなる。ただ,前述したように,菅総理に代わる人材が居ないことも,より混迷させているようである。
野党にしても,政権を奪取するような力は持ち合わせていない。本来ならば野党が力を付け,無策の菅政権を引きずり下ろすことができれば,一番良い。こんな政権は交代して欲しいと願っている人は多いが,自民党の中にも,野党にもそうした人物は見当たらない。それほど澱んでしまっている日本の政治である。
女性の総理の実現をと,高市さんが名乗りを上げているが,これまでの大臣時代の言動をみても,上昇志向だけが強く,国民の信頼を得るには程遠く,菅総理よりも悪くなるような気がしてならない。女性だからではなく,過去の言動からの判断である。
何もしない国会議員に対して,特に自民党に対しては,総選挙でショックを与えて,国民目線で対応し,国民から信頼を得られる議員が選ばれることを望みたい。未だ日があるので,この後どのように変化するか判らないが,今のような政権では日本の未来が危うく,是非とも先に明るさが見える政権の実現を望みたい。
菅政権よ,おさらば!!
さらに横浜市長選の敗北
ここまで日曜日に書いていたものを,現実化させるようなニュースが夕刻飛び込んできた。横浜市長選に菅総理が後押ししていた小此木候補が大敗したのだ。これは,菅内閣のやり方にノーを突きつけるもので,特に新型コロナ感染対策の無策を批判したものである。菅総理が後押ししたから余計に票が離れたとも云われている。菅総理では,総選挙で自民党が大敗するのではとの危機である。
今週からの,菅政権に対する逆風が一気に吹き荒れ,退陣に追い込むようにならないかと願う。
[Reported by H.Nishimura 2021.08.23]
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