■新型コロナワクチン接種の予約 (No.678)
大阪でも高齢者向けの新型コロナワクチンの接種予約が連休明けから始まった。マスコミの報道に依れば,各地でいろいろな混乱が生じているそうである。7月末までに高齢者の接種を終えると政府は発表し,十分なワクチンが行きわたるとしているが,高齢者は少しでも早くとせっかちな人が多いようである。
私の場合
私の住む大阪府枚方市は人口40万人の政令都市である。65歳以上の高齢者は約11万人である。5月からの接種予約は8万回分で,広報で掛かり付け医院での接種が3万回,一般受付が5万回と言われている。私の場合,掛かり付け医院では300人分の予約ができると聞いていた。電話予約と来院予約での受付だとされており,余り焦って申し込むことも無いだろうと思っていた。
予約が始まった時間を少し過ぎて電話を何回かしたが,全く繋がらず,300人分もあるから午後診でも十分だろうと構えていた。午後4時からの午後診に出掛けてみると,数十人の行列ができており,そんなに並んでまでもと諦めて戻ってきた。掛かり付け医院は歩いて1分も掛からない所なので,もう少し空いた頃にと。
1時間ほど経って再び医院へ行くと,今回のワクチン接種の予約は終わりましたとの張り紙があった。一気に300人もの予約が終わったのだと予想を遙かに超えて進んでいた。後から聞くところに依ると,開院の何時間も前から行列ができ,100人以上の行列(ある人の話では300人近かったとも)ができていたとのことである。患者数がどれだけか知らないが,小さな医院でもこんな有様かと唖然としてしまった。当該医院のネットでの情報では,午後診で予約は詰まりましたとの報告だった。
その後,大きな会場での受付はネットでできるとあったので,指定の接種番号などを登録して,サイトを開いてみると,一般受付している公共の会場3つと医院でも一般受け付けしている医院が並んでいたが,総て予約が終わっていて,空いているところは一つも見当たらなかった。テレビのニュースでも大阪の各地で混雑していると流れていたので,1回目の予約はこんなものかと,2回目に受ければ十分だろうと慌てることもなかった。
時間も6時に近くなっていたが,再度予約サイトを開いてみると,一番近い公共の会場に1枠予約ができることを見つけたので,予約すると幸いにも受付ができ,6月になってからであるが,接種できる予約ができた。ネットでの予約なので,ダブルブッキングした人かがキャンセルしたそのタイミングに出会ったのだろうと推察している。
私の家内はワクチン接種の後遺症が気になっていて,私が接種した後からするとのんびり構えていたが,掛かり付け医院とは別の医院で数日後に来院して予約ができたと帰ってきた。その医院では,ご主人はどうされますと掛かったことの無い医院であるが,家族の受付はしているそうだった。
ワクチン接種予約に関するトラブルは各地で様々あり,まだまだ問題が出てきそうである。
オリンピックとワクチン接種
変異株の感染拡大で,オリンピック開催が100日を切った今日,先行きが危ぶまれている。政府は開催に向けて一辺倒であるが,国民はこの状態では中止すべきとの意見が大半である。ワクチン接種もワクチン確保の遅れなどで,高齢者向けには始まったが,とてもワクチン接種が拡がり,安心で安全なオリンピックが開催できるとは思えない実情である。
代表選手にとっては一生に一度の機会でもあり,参加したい思いはよく判る。その思いを実現させるのが政府などの役割であり,掛け声だけは聞こえてくるが,それに伴う実行力は,ワクチン接種の遅れなど伴っていない。無感客開催など,如何にして開催に結びつけるなど検討はされているようだが,開催することを前提の検討は今一度見直した方が良いと思われる。
1年延期されこれ以上の延期は認められない状況で,未だ緊急事態宣言下である現状を鑑みれば,強行開催の選択が正しいとはとても思えない。著名人からのオリンピック中止発言など,日増しに中止への声が高まる中,政府からは具体的な開催方法などは示されていない。開催したいとの思いは伝わってくるが,思いだけに留まっている。
気のせいか最近の菅総理の覇気の無さは甚だしい。当初から一国の総理としての自信は微塵も感じられなかったが,益々追いつめられて行き先を見失った人そのものである。一刻も早く白旗を揚げ,若い活力ある人に代わって欲しいものである。
ワクチン接種が近づいてきた
[Reported by H.Nishimura 2021.05.17]
Copyright (C)2021 Hitoshi Nishimura