■トップの交代  (No.670)

アメリカでバイデン氏が新大統領になった。トランプ前大統領は就任式にも出ず,去って行った。本当に勝手気ままな大統領であった。

  バイデン新大統領

ようやくアメリカの新大統領にバイデン氏がなった。最後までトランプ前大統領の勝手気ままな振る舞いは続いた。議会に侵入する民衆を煽って,本当に醜い一面を顕わにした。トランプ支持者は大勢居るが,このようなことを許す共和党も情けない。トランプ前大統領の行いを共和党として正すべきで,正論を持った人が立ち上がるべきである。

バイデン新大統領の舵取りは,真っ二つに割れた民衆を,一つに纏めることは並大抵ではない。しかし,真っ当な民主主義を標榜する民主党がバックアップして,元のアメリカにすることは可能である。バイデン大統領が最初に行ったのは,トランプ前大統領の後始末で,幾つかの大統領令を発行して,元に戻したことである。環境問題の大元であるパリ協定への復帰がその一つである。

高齢であることはリスクではあるが,曲げられた民主主義を徐々に正当なものに立て直してくれるだろうと,期待が持てる。極端な米国第一主義も緩和されるだろう。この4年間は,トランプ前大統領の勝手気ままな思いで動いており,それが世界各国の動きをもおかしくさせてしまっている一面があった。世界の動きをアメリがが中心になって纏めて行くリーダであって欲しいものである。

バイデン新大統領の手腕は未だこれからであるが,世界中の期待は大きい。

  菅総理は支持率低下の一途

新型コロナ対策では,世界各国どの国もなかなか思い通りに行かず,ロックダウン(都市封鎖)が繰り返されている。日本でも,正月明けに緊急事態宣言が発せられ,飲食店を中心に時短営業の要請がなされている。昨年4月の緊急事態宣言下の人出とは明らかに増加しており,政府の思いと民衆の行動は一致していない。特に,コロナ対策に対する菅政権の対応が後手後手に廻っており,国民の支持も離れる一方である。支持率は安倍政権の最後よりも落ち込んだとの報告もある。

支持率低下の要因はいろいろあるが,コロナ対策が後手後手で遅く,それを悪い評価としている人が大半で,要は決断力が欠けているのが目立つ。派閥を持たず組織力が弱く,二階幹事長の顔色を伺いながら進めていることが明らかで,顔の表情も冴えず,自信ある素振りは全く見られない。そんな様子なので支持率の回復も見込めず,ジリ貧の一途である。これでオリンピック開催ができないとなると,即アウトである。

誰が見ても,一国の総理の威厳がなく,官房長官時代のままで,地道に政策を遂行しようとはしているが,国民の期待からは大きく外れてしまっている。特に,若者にも人気が無いようである。救いようの無い状態に陥っている。

菅総理の対応は,口べたであるだけでなく,全く総理の器では無い面をいろいろ露出することが多くなっている。このエッセイでも菅総理に変わったときから,官房長官で腕を振るってきたが,一国の総理の器ではないと言ってきたが,益々その体を現している。とにかく,人に訴える力が全く無い。事務官が作った原稿を読むので精一杯で,誤読もひっきりなしである。

安倍元総理もそうだったが,一強の弊害がモロに出ており,収拾がつかないどうしようもない状態になっている。つまり,要は頭が悪いのである。それを隠すため,人事権を握って,権力で人を掌握し,反対意見を言う人を徹底的に排除し続けている。自分の意見を通すため,言うことを側近に任命することはあっても,異なる意見をする人を排除するのは,本当の力が無い証拠であり,権力を振りかざさないとコントロールができないのである。意見を戦わし,論破する力など微塵も無いのである。頭の切れが無いのである。

国会での答弁を始め,記者会見などの応答は,本当に酷いもので,口べたでは済まされない,総理としての重大な欠陥で,こんな人に日本を任せておくこと事態,非常なリスクである。一刻も早く去って欲しいものである。

日本を益々ダメにする菅総理,早く退陣を!!

[Reported by H.Nishimura 2021.01.25]


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