■日本がおかしい  (No.668)

コロナ禍,日本の悪さがあらゆる所ででてきている。コロナに対する慣れによる危機感の欠如,政治家の不誠実な態度など,日本人として嘆かわしい事態が生じている。

  危機感の欠如

コロナ感染者の新規拡大が一向に止まらない。日本国中に感染が広まってしまっている。非常事態宣言が行われた第1波のような怖さが日本国民から抜けてしまっている。特に,年輩者はそうではないが,若者は感染リスクをもろともせず出歩き廻っている。重症化のリスクが少ないからである。しかし,家庭内感染が拡大していることは,こうした若者が持ち込んでいることが原因とも言われている。

新型コロナの正体が判ってきた今日,何か我からない不気味なものだったのが無くなり,感染してもそれほど怖くないと認識した人が増えてきたことである。したがって,多くの人の不安感は以前ほどでは無くなってきていることがある。しかし,コロナ禍の経済への影響は計り知れなく大きいものがある。このままでは日本そのものが立ち行かなくなってしまう。

飛沫感染など感染する要因も解明されつつあり,こうした感染リスクを極力無くすことが必要であり,全国民の意識がしっかり一致すれば感染拡大は回避できるのである。先ずは今の状態を回避して感染を抑え込み,安心して経済活動ができる状態を取り戻すことであるが,それが十分おこなわれているとは言えない。

現に,いち早く感染拡大防止に動いた北海道と大阪は感染が減少方向に向かっている。他方,国の判断だと言い張り,言葉遊びのようなパフォーマンスで張り合っている東京は感染が増加の一途であり,首長の判断の違いがそのまま結果として出てしまっている。都知事と総理の我の張り合いはいい加減にして欲しいものである。共に国民目線ではなく,危機感が欠如している典型である。気にしているのが支持率の上がり下がりである。

  政治家の不誠実な態度

コロナ対策で国民に自粛を呼びかけている最中,総理を始め,国会議員は大人数の会食を平然と行っているのは如何なものか?自分たちだけは許されると勘違いしているとも取れる行動である。確かに,一般人と違って多忙な中,会食で話をしなければならない機会が無いわけではないことを理解したとしても,報道されている内容は許されることではない。

トップで自粛の旗を振りながら,自分たちは特権があるような態度は,とても国民に指示される内容とは程遠い。たががゆるんでしまっているそのものである。しかも,牽制すべき立場の閣僚からも,あたかも自分たちは特別だとの発言は,何か狂ってしまっている。安倍前政権が作ってしまった大きな負の遺産である。上に反対意見を言おうものなら即刻その地位を外される恐怖政治である。

堂々と意見が言えるのは派閥のドンであり,この人がまた国民目線とは全くずれた感覚で物言うから,本当に困ったものである。総理がこれらの人に何にも言えないのだから,勝手気まま(本人の意識はそうでなくても)に振る舞ってしまっている。上から目線の態度がありありと出てしまっている。これでは少しも日本は良くならない。

こんな締まりのない日本になってしまったことは非常に悲しむべきことである。多くの批評家達が,口を揃えて避難しても,政治家は何処吹く風かのごとく慣れきってしまっている。年寄りの融通の利かない政治家は,即刻辞めるべきである。国民を舐めるのもいい加減にして欲しい。

この典型的なのが先日の安倍前総理の国会での答弁である。ウソを平気で幾度となく繰り返しながら,謝りは道義的責任があったとだけの応えである。こんな責任のない態度が許されること自体,非常に日本国をダメなことにしてしまっている。要はその場を凌げば何とでもなる態度である。これは現菅総理にも共通することである。本当に政治が腐りきってしまっている。

情けない日本に誰がした!!!

  

 

[Reported by H.Nishimura 2020.12.28]


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