■パソコン教室 (No.659)
連日37℃を超える猛暑が続いている。新型コロナに依るよりも,熱中症で搬送される方が急増し,死者も結構多いことに改めて気づかされる。こんなときは,エアコンの掛かった部屋で自粛している毎日だが,年齢とともに身動きが鈍くなってきているのを痛感する。1年ほど前から,老人会でパソコン教室が行われているのに参加し,教える側の協力をしている。
老人会のパソコン教室
老人会の集いで,いろいろな趣味の集まりの会があり,いろいろなことが行われている中に,パソコン教室があり,覗いてみると数人の人がパソコンを持ってきて,2週間に1回のペースでベテランの方に教わっている。どんなことが行われているのかと,1,2回参加して見ていたが,私から見てもやや高度かと思われるソフトを初心者の人が,言われるとおりにパソコンを操っている。
参加者は7,8人だが,見るからに初心者の人が多く,ベテランの指導について行くのがやっとと云う感じで,自分で自由に使えるには程遠い状態で,前回指導されたことを繰り返しやることもままない有様で,参加している時間だけが動かせるような状態で,殆ど身に付いていないように思えた。
私の経験からは,初心者に難しいことを教えても,その場限りで,知識として身に付くことは少ない。繰り返し使うことで,初めて身に付いてくるもので,まして2週間に1回では,難しいソフトを使いこなすことは全くと云ってよいほど不可能である。ベテランの方が得意な,新聞記事などを作れるソフト,AdobeのInDesignを教えておられた。
私は使ったことはないが,新聞などパブリックなビラを作るには優れたソフトで,大量に印刷する場合などにはよく使われているソフトである。ただ,私でも使いこなそうとするには,少々時間が掛かり,いろんなことができるだけに,複雑で,使い慣れれば便利なことは理解できるが,初心者の多いパソコン教室で教えるのはムリがあるように感じた。
上達の期待は薄い
この調子では,いつまで経ってもパソコンを使える状態にはならないと,親しみやすい写真の画像の大きさや縮小など基本的なことを教えてあげればと提案し,ファイルの使い方,作り方,パソコンのファイルの構造など,基本中の基本を知ることから始めるように,数枚の手作りのテキストと共に紹介することにした。
メールでのやりとり,撮った写真を保存するなどはできているようだが,基本的なパソコンの構造が判っている人は殆ど居なく,自分の興味のある部分だけパソコンを使っていると云った状態の人ばかりで,教えるにも一苦労である。メールなどのやり取りはされているものの,普段はパソコンを使っている人は少ない。役員などをされている方は,必要上のワードやエクセルは少しは使えているようである。
個人格差も結構あり,教える側にとってはなかなか難解なことが多い。スマホの進展によりパソコンでのやりとりより,スマホのラインなどを利用する方が多くなり,パソコンに触れる機会が少なくなってきているので,ますますパソコンを使わなくなってきている。したがって,教える側にとって,上達して欲しい気持は山々であるが,期待に応えて貰えるのはなかなか難しい。
ワードを使いこなすだけでも,十分活用できるので,ワードの基礎的なことを知識として得て貰おうと数回に亘って,基礎的な使い方をテキストにして紹介し,訓練して貰っている。どこまで使いこなせる段階に到達できるかは未知数である。
パソコン教室の教え方は個人差に応じた対応か?
[Reported by H.Nishimura 2020.08.24]
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