■パソコン教室  (No.645)

昨年の半ばから,老人会のパソコン教室に参加している。習うのではなく,判らない人を教える側である。2年ほど前から開かれているようで,数人の人が2回/月の頻度で実施されている。

  参加のきっかけ

そもそもパソコンは自由自在に扱え,殆ど苦労することは少ない。最近はスマホなど,パソコンを凌ぐような状況になりつつあるが,未だパソコンの重要性は残っている。老人会などまだまだと思っていたが,そこそこの歳となり,どんな集まりか,顔を出したのが始まりである。多趣味な私にとっては,パソコンを扱うことも趣味の一つで,パソコン教室には興味があり,どのようなことをされ,どんなレベルの人が習っておられるのかが気になった。

参加してみると,習っている人は,殆どがパソコン初心者で,一人の講師が手取り足取りで教えておられる。2,3回参加してみると,習っている人のレベルもまちまちで,且つ興味のある部分が各々違っていることが判った。一方,講師の方はベテランで,パソコンでいろいろなことをやっておられ,広報誌や新聞など,表彰されるほどの腕前である。

特に,パブリッシングには非常に造詣が深いので,それに使うソフトを教えようとされている。習っている人は初心者にとってはかなり難しいと思われることを懸命に学んでおられる。その場で必死に付いていっておられるようである。そのせいか,2年間やっておられる割りには,基本的なことがよく判っていないようである。習ったこともその場限りで,自分独りで扱うレベルには程遠い。

その助手的な役割を担っている。

  パソコン教室の役割

パソコン教室とは,パソコンを自由に扱えるようになりたい,との思いを持った人で,各々自分のパソコンを持っておられる。家族で共用の人も中には居るが,主体的に自分で扱おうとされている人達である。写真に興味のある人,旅行記など記憶に残したい人など,興味のある部分は各々異なっている。

パソコンの立ち上げから,修理まで幅広くできる講師の方なので,みんな文句一つ言わず習っておられる。しかし,途中から参加した者であるが,これでは本当にパソコンを役立てるレベルに到達できるのか,些か疑問を抱いている。したがって,困って居られる方にその内容を聞き,解決策を提供するなどしている。それはそれなりに有効なことだが,レベルアップにはまだまだである。

教えておられる内容を具に観察すると,パブリッシング用のソフトなど,講師の方にとっては得意中のものかも知れないが,パソコン初心者にはレベルが高すぎる。しかし,習っている人にとって,それがどれほどのレベルのものかさっぱり判っておられない。パソコンは易しいものでは無いとの先入観があるためか,文句一つ言われない。

機会をみては,助言としてパソコンの基本的なことを文章で説明して渡している。フォルダーの整理の仕方,上手な作り方,拡張子の意味,文字の基本(フォントの種類,大きさ)など,写真の整理の方法など,極初歩的なことである。

ワードとエクセルが自由に使いこなせたら,パソコンの利用はかなり拡がる。結構なことができる。しかし,ワードやエクセルはつまらないと講師は教える意向も示さない。私は,逆にこうしたものを確実にできるようになれば,その次の段階として,パブリッシングに有効なソフトなどへ進めばよいと思っている。助手的役割なので,大きな口出しは混乱を招く畏れがあって少し控えているが,各々が興味がありやりたいことをパソコンで実現しようとすることが一番上達する方法だと思っている。

しかし,初心者にとっては,何をやりたいかが曖昧である。もちろん,そのような意志がある人も居ないわけではないが,どんなことができるかを示しながら,やりたいことに興味を示し,少しでも上達できるようにサポートできたらよいなあと考えている。

パソコンを使う人のレベル差は大きい

やりたいこと,興味あることを学ぶことが上達するコツである

 

[Reported by H.Nishimura 2020.01.20]


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