■新年を迎えて(2019) (No.611)
今年も昨年に引き続き,年賀状の無いお正月であった。一昨年から立て続けに義理の両親が亡くなったのである。高齢だったので,自然な成り行きと言えばそれまでだが,何となく静かなお正月を迎えた。
昨年を振り返って
昨年は,年初から旧家の後片付けに奔走し,3月に何とか旧家の後始末が完了した。私自身は18歳までしか過ごさなかったが,中仙道沿いの旧家(200年近くは経っている)を手放すことにしたのだった。親父,お袋が亡くなり,その後月に1回程度は,管理方々見に行っていたが,だんだん齢を重ねるとこれ以上維持することが難しくなりつつあり,子供達も離れており,私の代で決着を付けておこうと思っていたので,一段落し,ホッとしている心境である。
3月の引渡完了までは,旧家のことで手一杯で,他のことは何一つできない状況だったが,大きな仕事を為し終えたと云う充実感はあった。元々,売却益を目論んでいたわけではなく,足が出ない程度で売却できれば十分と思っていたので,他人から見れば,安く手放したと思われたかも知れないが,高い値でいつまでもズルズル売れないで延びることを思えば,良かったと思っている。
春には,昨年に引き続き,母校の彦根東高校がセンバツの甲子園に出場し,同窓の仲間と応援に駆け付け,初戦は突破したが,続く3回戦で,9回までノーヒットノーランを達成する快挙を成し遂げたが,打力が追いつかず,延長戦で涙をのんだ。しかし,応援席には十分な感動を与えてくれ,母校の名を全国に知らしめると共に,公立高校でもやればできるんだと云うことを示してくれた。
災害が多い年でもあった。6月に大阪で直下型の地震があり,今までに経験したことのない真下から突き上げられたような突然の縦揺れを感じ,本など棚から荷物が落ちてくると云う危険を感じたものだった。幸いにも,荷物の落下程度で被害は無かったが,地震にはそれほど被害は無いと見くびっていたことを反省させられた。また,9月には,これまた経験した以上の大きな台風が襲い,大菊など数本が折れ,玄関のポーチの一部も剥がれるという被害にあった。
高校の同窓の仲間との交流は活発で,定期的な年3回(春・夏・冬)の集いには,20〜30名が集い,懐かしい想い出や近況の報告をするなど,まだまだ元気な仲間である。また,初夏と秋には,歴史街道歩こう会と称して,近畿の名所・旧跡を歩くことにしている。これは,母校の近畿在住の集いで,200人近くが集う会合である。ここでは,我々の年代は未だ若い部類に属し,我々より上の世代が多く,80代,中には90代の人も参加している。これらとは別に,気の合う仲間と会って,懇親会をすることもあり,おしなべてみると,月1回は出会って,語らっていることになる。
新年に思うこと
この歳になると,なかなか将来の夢を描くことが難しくなってくる。と云うより,1年1年を大切に過ごしたいと云うのが率直な願いである。しかし,それだけでは余りにも寂しく,やはり5年後の姿を描いて目標となるようなものを見付け出し,それに向かって歩む努力をすることが生き甲斐に繋がるように思う。その一つは,多趣味な私にとって,趣味を極めるように徹底的にやってみることでは無いかと考えている。とにかく,この一年何かにつけて積極的に取り組んでみようと考えている。
気掛かりなことの第一は,日本経済の行方である。日本自身がなんぼ頑張っても,米国(トランプ大統領)に振り回される今日である。米中の貿易摩擦が一段と過激になる今日,これらの大国の動向が注目される。元号の改正や消費税増税と,日本経済を大きく左右されると思われることがある1年であり,日本経済が大きく変動することが危惧される。これらについて,私自身が何かできることは一つもないが,年金生活者にとっては重大なことなのである。
何はともあれ,私自身が健康で居ることが第一であり,これ無くしてはすべてに影響を及ぼす。これまでも,人並み以上には健康に留意しながら生活してきたつもりでいるが,さらに磨きを掛け,健康第一の生活を送りたいと考えている。
希望多き一年になることを願って!!
[Reported by H.Nishimura 2019.01.07]
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