■技術者の眼 6 LINEの利用 (No.584)

スマホを持つようになってLINEを使うようになった。メールと似通った機能を持っているが,グループでのやりとりなど,メールには無い便利さがあり使うようになっている。

  無料通話・メールアプリ

そもそもパソコンとガラケーで十分使いこなしていたので,不便さは無かったが,女房が友達とのLINEのやりとりが必要となり,一緒にスマホに替えたことは述べたが,スマホを使い出して,一番変化したのは,LINEメールのやりとりである。LINEはご存じのように無料の通話・メールができる便利なすぐれものである。

私自身はまだまだLINEを使いこなしているわけではないが,従来のメール以上に活用している人が多い。相手とのやり取りが,メールよりも間近にあり,会話に近い感覚で使っている人も居る。スタンプと称して,挨拶程度のやりとりを絵で表現したものをアップすることで,メールの返事ができるようになっている。それも,様々な絵があって簡単に入手でき(有料・無料があるが),メールを和ませるものでよく送られてくる。

男性はLINEそのものの活用が遅れているのか,女性の方がスタンプを有効利用しているように思える。文字を入力しなくても,スタンプで感情を告げたり,文字では無い楽しさを示すものとして,大いに利用されている。私自身,スタンプを使っていないので,その便利さやおもしろさは受け手側の感覚しかなく,よくもいろいろなものを見つけてくるなあ,と感心している次第である。

  スタンプの功罪

受け手側の感覚での主張であるが,ありがとうと言葉を添える感覚を,スタンプで代用し,言葉の遊びとしては十分なのかも知れないが,何となく浮ついたやりとりのような感覚でしか無い。古い感覚なのかも知れないが,こうしたスタンプの習慣が付いてしまうと,メールなどでもきっちり応えたり,挨拶したりすることが衰えてしまうのではないかと危惧する一面を感じている。

LINEの中でのやりとりにいちいち文句を付けるのは興ざめするかもしれないが,手紙など正式な文章を書くことも少なくなった今日,メールでのやり取りで済ませることも多いが,そのメールもなくなり,LINEのスタンプでのやりとりで済ませてしまうのは如何なものかと云う気がしてならない。もちろん,スタンプでのやり取りとメールでの正式な文章とは区別して使い分けをしていると云う人も多いと思うが,今の若い人がLINEにどっぷり漬かってしまうとどうなるのだろうとちょっぴり心配な気もしてならない。

  グループトーク

グループトークは,親しい人での仲間同士の会話で,一斉に皆んなと会話でき,非常に便利な機能である。メールでも,一斉メールができるのだが,グループトークは臨場感が溢れて楽しいものである。仲間の一人がある話題について触れると,私もこんなものをと次々和談が膨らんで行き,メールではできない会話が弾むことが多い。

特に,趣味などの話は展開が早く,次々とその話題に関する意見が集うことになる。写真の添付も容易なので,画像でのやり取りも一気に加速する場面が多い。10数人のグループだと,私も,私もと展開して行く。特に,女性の反応は素早い。暇なのかと云えば失礼だが,この年代だと,必死に働いて居る人は少なく,暇を持て余し,何か話題があればそれに付いて行くと云う人も多いようである。私自身は幾つものグループに入っている訳ではなく,同窓生のグループ10数人だが,それでも結構頻繁にやり取りが行われることがある。

私は別途,同窓生のホームページを作って10数年になり,いろいろな仲間の活動を紹介したり,結構利用されてきたが,時代と共にLINEのような会話トークに相当するスピードには叶わなくなってきている。もちろん,ホームページの良さは十分残っているが,LINEに於けるグループトークも新しい手段の一つである。

ただ,一方でLINEの煩わしさが嫌だと云う人も居る。つまり,グループに入ると,否応なしに連絡のやり取りが入ってくる。それが余りにも頻繁になると叶わないと,グループから抜ける人もいる。参加を呼びかけても,拒否する人もいる。当然,参加の許諾は本人の意志が尊重される仕組みになってはいるが,仲間外れも嫌なので,会話への参加はしないがグループに参加していると云う人もいるようである。

新しい機能はどんどん生まれ,利用価値が高いものが残って行く

 

[Reported by H.Nishimura 2018.08.18]


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