■夏の甲子園 観戦記  (No.542)

一回戦をサヨナラ勝利で収めた母校が,第二回戦へと進み,再び応援に出掛けた。

  熱闘続く夏の甲子園

全国高校野球の甲子園での熱戦が続いている。8日の一回戦に勝利を収め,14日の二回戦の応援に再び出掛けた。一日に4試合ある第三試合で,昼前に甲子園へ集まるとの連絡を受け,出掛けた。近畿の地元が出場する日は入場者が増加するようで,この日も第一試合が京都だったためか,梅田で阪神電車に乗るときから,駅構内のアナウンスで,チケットを持っていない人は入場ができない旨の放送がされていた。

待ち合わせ場所に行くと,既に母校の「赤鬼魂」の赤いTシャツを着た人が一杯居り,今か今かと待ち構えて居る様子だった。応援のアルプス席は,応援校のチケットでは入替で,試合が終わり,前試合の応援団が引き上げた後に入場するよう整理されており,13時試合開始予定のところを,約一時間前から入場ゲートの前に並んだ。試合開始直前には,大応援団の集団で,見渡せない状態になっていた。

前の試合が終わり,出て行く応援団の出口と,これから入場する応援団の入り口が分かれており,内野側から出る前の応援団を,外野側から入場し,押し出す形で席が埋まっていった。そこには,少数ではあったが第一試合から観戦している一般客も残っておられ,赤い群団にところどころに混じっておられ,私の隣も,小学生の子供さんを連れた家族四人が前の試合から見ておられた様子だった。

今回の対戦は,中盤の5回までに大量6点も取られ,劣勢で試合が進んで行った。相手投手が好投し,外野へ飛ぶボールが殆どなく,内野フライと,内野ゴロを積み重ねるばかりだった。終盤になり,ようやく反撃ムードが高まり,8回に1点を返し,9回もホームランで1点を返し,さらに3塁打と反撃を試みたが,残念ながらそこまでで,2−6で完敗した。ただ,ヒット数は相手と同じ,10本ずつを打ち,ノーエラーで引き締まった試合内容だった。

大応援団を前に,相手校の選手をして,完全にアウエーでの戦いだと言わしめ,母校の選手の戦い振りに迫力ある応援をする姿は,後でテレビで見直しても凄いものがあった。勝ち負けは,戦う以上どちらかに付くものであり,選手の戦い振りの姿に多くの人が感動を受け,しみじみと感じるものであった。

  テレビでもつい見てしまう

母校が負けてしまったとは云え,ついテレビ放送を見てしまうものである。今年は,特に互いに打ち合うシーンが多く,ホームランの数も大会記録を準決勝を前に塗り替えられたそうである。一人が何本も打つ選手がおり,また控えの選手が代打で出てホームランを打つシーンも多く,金属バットのこともあるが,いとも簡単に外野スタンドのボールが吸い込まれる。ウエートトレーニングなど,基礎体力が向上している所以であろう。

投手戦の好ゲームが殆ど無く,大量点での打ち合いの試合ばかりが目立つ今大会である。まだ,どこが優勝するか判らないが,準決勝に残ったチームは,大量点でいずれも打ち勝ってきているチームばかりである。これまでの試合では,9回ゲームセットにならないと勝ち負けは判らず,土壇場で大量点を取り逆転するケースも目立ち,2,3点差では最後まで目が離せないゲームが多い。

母校が出たこともあって,これまでの大会よりも,テレビで観る機会が多くなったが,殆どの試合にドラマがある。チョットしたミスが命取りになり,逆転を許してしまったチームも数多い。また,互いがかばい合って,何とか勝ちたいと思う姿には,テレビで見ていても感動する場面がある。白球を追う姿に,改めて青春を思い起こさせ,若返った気持になるときであった。

夏の甲子園が熱い!!

感動を呼ぶ場面が多い大会である

 

[Reported by H.Nishimura 2017.08.21]


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