■2017年新春を迎えて  (No.509)

毎年,年の初めは清々しいものである。今年は,暖かいお正月である。年賀状の数も年々減らしつつ,年賀状だけの交換で済ませてしまっている人も多い。元気に過ごしていますとの合図に過ぎないと思いつつも続けている。

  2016年の反省から

だんだん,会社生活の仕事の領域から遠くなりつつあることを感じつつ,世界のニュースを眺めている。唯一,株価の変動が,日本経済の動向とリンクしていて,会社生活のときの感覚を生々しく蘇えさせてくれている。

ただ,年々衰えて行く記憶力は仕方がないとはいえ,悲しいものである。それを顕著に感じたのが,昨年末の京都検定への挑戦である。京都のことには多少自信があったものの,いざテキストを購入して覚えようとすると,先ずこれまでの記憶が如何に朧気なものだったことが判明,正確に記憶することがなかなかできない現実と遭遇した。

一度決めたことはやり遂げないと気が済まない性格もあり,一方で記憶力を復活させる起爆剤になれば一石二鳥だと,心してチャレンジをしてみた。正式な結果は未だ発表されていないが,先ずチャレンジとしては合格は成功したと云える。ただ,記憶力復活とまでは行っていないのが現実で,今年も1級へのチャレンジはムリだとしても,何かチャレンジして,頭脳の若返りを果たしたいと思っている。

世界を見ると,イギリスのEU離脱,アメリカのトランプ大統領選出など,これまでの予想を大きく覆す出来事が起こった。これまでの普通の概念では考えられないことである。しかし,現実であり,これからも何が起こっても不思議ではない世界になっている。このような世界の激変に感覚的に付いていけない自分が居る。これまでの概念からなかなか抜け出せない古い考えのままである。歳のせいもあるが,なかなか急激な変化への対応ができていない。

ただ,趣味だけは継続して頑張ることができた。やはり楽しいからなのだろう。自分勝手なと思われているフシもあるが,せめて趣味ぐらいは勝手気ままにさせて欲しいものである。大いなる生き甲斐なのだ。

  今年の抱負

このホームページを立ち上げて10年目を迎える。技術者向けのエッセイもネタ切れ状態にあり,自分自身でも新鮮みが感じられなくなりつつあり,頻度を下げ,日常生活でも気づきや政治経済など社会に目を向けた感想などを中心に趣向を変えて行こうと考えている。

そのために,先ずは健康第一で,体力維持には日頃から十分留意して,毎日を楽しく明るく過ごして行きたいと思っている。だんだん,忘れ物が目立ち,何かに集中すると,他のことをすっかり失念してしまっていることが増し,また,記憶力も若いときのようには行かず,何度も何度も繰り返し,ようやく記憶の片隅に残るようである。それは反省にも述べた京都検定が物語っている。

5年前から始めた京都の大学の講座を受講することは,今年もチャレンジしようと思っている。今更学んで何になると思われるフシも無いわけでは無いが,年齢に拘わらず新しいことを学ぶことは,魅力的だし,楽しいものである。講義そのものは,それほど魅力的だとは言い難い授業もあるが,毎年何か新しいことを発見する喜びは,授業の善し悪しにはそれほど関係なく,自分自身の精神的な満足度で,興味があることを選んでいるため,授業の内容をインターネットなどを通じて膨らませることができる。

趣味も相変わらず,時間を持て余す余裕は無く,年中,毎日と云ってよいほど何か趣味の領域に嵌り込んでいる。老後をのんびりと云う生活には程遠い至福のときである。趣味も面倒になってくれば,益々老け込むばかりである。まだまだ,若い人に負けない気負いはある。これだけは継続して行こうと思っている。

[Reported by H.Nishimura 2017.01.01]


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