■同窓会 (No.368)

高校を卒業して50周年を記念して同窓会があった。懐かしい顔が集まったが,なかなか名前が出てこない。もちろん,参加者には名札が準備されていたので,名札を見て想い出す人も多かった。

  5年に一度の同窓会で,これで5回目

高校の同級生は500人だが,今回,その中の150人強の人が集った。全体の3割程度が関東方面に住んでいるが,関東方面からの30〜40名の参加があったようである。卒業以来,卒業30周年に初めて行われ,その後5年おきにずっと続けられている同窓会である。各クラス(10クラス)に数人の委員がおり,その委員が中心となって,準備委員会なるものを開催し,そこから全員に参加を呼びかけ,このような集まりになっている。同窓会で150名強(3割強)と云えば随分参加者が多い方だが,これも委員の努力によるものである。

これまでは,お盆の休みか,一度はお正月に開催されたが,今回は,高校の周りの桜がきれいな入学式の頃にとの企画だった。クラスによっては半数近くが集まるクラスもあり,もともと少なかった女性陣も約50名もの参加があった。何回か同窓会を繰り返していると,毎回参加する人は同じで,一度も顔を出さない人は全く関心が無いのか,参加されないように固定されてしまっているようである。4月の日曜日とあって,都合がなかなか付かなかった人も居たようである。もちろん,同窓会の予告は半年前から全員に連絡が廻っている。

50年も経っているので,面影はあっても,なかなか名前が思い出せないのは当然である。その上,500人も居たので,同じクラスになるか,通学で一緒かなどの人しか覚えておらず,中には名前すら聞いても,そんな人が同級生に居たのか?と云う人も,結構多く居る。委員など毎回参加している人は,高校時代は見知らなかった人でも,親しくなっている。まだ,現役で働いて居る人もいるが,大半は年金生活などで余生を楽しんでいる。

この歳になると肩書きが全く気にならず,気軽に懐かしい友の一人として接することができることも楽しみである。ワイワイガヤガヤ,話しているだけでも時間があっと言う間に過ぎる。企画でクラス対抗の懐かしい歌の歌合戦などあり,壇上に上がって声を張り上げている人も多く,和やかなひとときであった。

  恩師もお元気で参加

多くの恩師は既に亡くなっているが,4人の恩師の参加があった。齢80を越したと云いながらも,教壇に立って話すことが仕事だったせいか,4人とも身体は随分老けられたが,矍鑠として話される姿は,流石先生と昔取った杵柄は健在であり,感心させられた。もちろん,生徒の名前を覚えておられないようだったが,懐かしい高校時代のことは記憶に残っているようだった。

中には,頭のてっぺんだけではどちらが先生か判らないような者もおり,我々も50年という年月の経過をしみじみと感じさせられた。恩師の方も,こうした同窓会に出席は慣れたものなのか,楽しそうな時間を過ごされていたようだった。

  バーチャルの同窓会

このように多くの参加者がある同窓会には,その背景もある。同窓会のホームページを2001年から立ち上げ,これで14年目に入る。アクセスは,トップページのカウンターで60000回を超えている。掲示板もあり,誰もが自由に書き込めるようにしてある。立ち上げ当初は珍しさもあって,ちょくちょく書き込みがあって,良い雰囲気を醸し出していたが,昨今は,2,3カ月誰も,何も書き込みが無いと云うこともしばしばある。しかし,今回の同窓会の準備状況や案内など,は具に連絡して,徹底できるようになっているので,重宝がられているものでもある。

こうしたホームページであたかも日頃から同窓の仲間と掲示板でやりとりしたり,或いはトピックスがあると,仲間との旅行の写真を送ってきたり,或いはゴルフ仲間は定期的に集まってコンペをやっている模様を掲載したりと,バーチャルな同窓会が並行して進行しているのである。だから,5年に一度とはいえ,頻繁に集っている仲間同士と変わらないのである。

昨今はツイッター,Facebookなど誰もが気軽に自分の行動を表現することが可能になっており,同窓の仲間の中にも活用している人が居る。その一方で,携帯電話とメール程度でパソコンも使っていないと云う人達も居る。我々の世代は,そうした過渡期の世代でもある。しかし,ホームページはそうした仲間を相手に,昔のスタイルのままのホームページを運用している。今なお,同窓会のホームページとしては申し分ないものと自負している。

卒業50周年記念の同窓会に懐かしい顔が集いました。

  

[Reported by H.Nishimura 2014.04.14]


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