■年始めに当たって  (No.252)

2011年がたいへんな年だっただけに,2012年の今年は良い年であって欲しいと願う。もちろん,自らがそうなるように努力したいと思っている。

  高齢者になって

新年が明け誕生日がきたので,遂に高齢者(65歳以上)の仲間入りすることになった。いつまでも若い気持ではいるが,いつしか年寄りの部類に入ってしまったのである。若いとき(50歳になるまで)には,65歳と言えば,老後を悠々自適に過ごし始める年齢,年金生活で通常の暮らしに不自由はないが,それで老け込んでしまうのはイヤだとも思っていた。その歳になってしまったのである。

先日,大学時代の同窓会で,年老いた仲間の姿を見ると,流石にみんな年老いたのだなあ,と実感した。40数年前の学生時代の容姿と現在の容姿の比較だから当然のことである。しかし,同じ年代でも,日頃から交流のある仲間では,自分同様徐々に年齢を重ねているのでそうした年老いた実感は少ない。多分日頃の仲間とは随分時間遅れが伴って老いを実感することになっている。

久しぶりに会った同窓生でも話し出すと,いつしか学生時代に戻っていて,話す内容は円熟味を帯びていても,お互いの気持は実に若い。時間をずっと後戻りさせてくれるというか,昔の若いときの気持が蘇ってくる。若さ,フレッシュな気持と云うのは,何歳になっても必要なことで,気持が老けるのを防止させてくれている。非常に大切なことで,いつまでも気持の若さは持続していきたいと思っている。もちろん,肉体的な健康維持も伴って為せることである。

  エッセイの継続

ホームページ開設以来,5年間エッセイ(技術よもやま話)を書き続けている。その以前の会社勤務でも,会社のホームページにエッセイを掲載していたので,それを併せると書き始めてからは10年になる。トータルでは500話以上のエッセイを書き綴ったことになる。

どれだけの人が読んでくれるか判らない中で,せっせと話題を見つけながら書いている。最近は,ツイッター,フェイスブックなど気軽に書き込み,オンタイムで仲間と交流するサイトができ,日記を書くような感じでのやりとりが世の中を席捲している。アクセスの多さにその評価が高まるのかも知れない。気軽に読め,情報交換できる利点は認め,そうした仲間に入ろうかとも思うが,何かつぶやきだけで終わってしまうのは,私達の年代か,私の性格的なものか,どうも気が済まない。やはり,エッセイとして(そのつもりで),きっちり書きとどめることは必要なことと考えている。

昨年度の大震災の反省がいろいろ為されているが,マニュアルがあってもなかなか咄嗟のときの判断には有効で無かったようである。普段の行動,考え方など自然に身に付いたものでないと,いざというときには役立たないことを思い知らされた。そういう観点では,こうしたエッセイで日頃から,どのように見聞きし,考えるか,或いは行動するかを繰り返し,繰り返し,若い人に訴えかけることで,いざというときの根底になるような思いが伝承されれば良いなあと考えている。

ややくどく繰り返しになるが,この「技術よもやま話」では,物事の本質的な部分を判りやすく,しかも自然と身に付くようなことを目指し,物事の背景になるようなこと,その起点となるような考え方を中心に話題を展開できるように心掛けたい。

  個人的に今後5年間にやり遂げたいこと,継続,維持したいこと

最後に,65歳から70歳の5年間に個人的にやりたいことを列挙して,今年の目標としたい。

  1. 海外旅行(欧米の世界遺産中心に):毎年(1回/年)夫婦で出掛ける
  2. 日本の名城,名所巡り        :趣味のカメラを活かした風景写真の集大成をまとめあげる
  3. 実家の整理              :200年の伝統ある旧家の処分をする(通えなくなるまでに)
  4. 思考力の研鑽(読書,エッセイ作成):頭をまだまだ鍛える
  5. 趣味を極める(維持,継続)     :パソコン,カメラ,テニス,菊作り,野菜作り,他
  6. 健康管理                :すべての基本

皆さんの今年の目標は立てられましたか!!

 

[Reported by H.Nishimura 2012.01.09]


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