■再就職にチャレンジ 1 (No.026)

約6カ月間,時間に追われる生活から解放され,「毎日が日曜日」のような自宅で自由な生活をしていたが,新たな企業に再就職することになった。このホームページ作りも,仕事の一環として毎日時間を決めてパソコンに向かっていたが,これからはそう言った「ゆとりの時間」はなくなってしまった。しかし,できる限り,このエッセイは続けたいと思っている。頭を働かせる時間は,見つけ出せば何とかなると思っている。退職した翌日からスタートしたので,たまたま木曜日がスタートになったが,これからは月曜日の朝までには更新することに変更したい。

ハローワークへ通い,職探しを約5カ月間にわたってやってきた経験談を少し述べてみよう。

ハローワークは私のような定年退職した者から,若い20,30代と思われる世代まで幅広い層がおり,結構賑わっている。何回か失業保険の給付手続きに行ったが,閑散としていたことは一度もない。ハローワークの中には,求人のファイルが職業毎に置いてあり,希望する職種を閲覧し,望むところがあれば紹介をしてもらえるようになっている。手続きの最初に,求職登録をすることになるが,希望すれば求職公開申込書と云うものがあって,最終学歴,主な職歴,専門知識・技術・能力の内容,自己PRなどを書き込めば,名前は伏せて公開してくれる。この公開を見て,企業側から声が掛かることもある。自己のスキルなど自信のある人や,早く職に就きたい人は公開すべきである。(結果的にはこの公開で再就職に就くことになった)

ハローワークに申し込みをすると,最初に登録した曜日を起点に,4週間毎に失業認定をされる。登録した日から7日間は待機期間があって,給付が開始され,最初の失業認定日が登録日から丁度4週間後にある。それまでに説明会があり,失業給付の内容の説明がされる。第1回目はこの説明会で済まされるが,2回目以降は次の4週間後の認定日までに,2回以上就職活動をしなければならないルールになっている。これは,ハローワークでできるコンピュータでの検索や求人ファイルから選んで職業相談を受けること,或いは,実際に企業に面接に行くなどの就職活動のことである。これをきっちりやっておけば,ごく簡単に認定されるシステムになっている。途中にアルバイトなど働いた場合は必ず申請しなければならないことになっている。きっちりやっておれば,極めて事務的な短時間の手続きで給付される。

私の場合は,求職公開書を提出するときに,ハローワークで職業相談窓口で,一応職業相談員に申し込みする形になった。そこでの相談員のアドバイスで,私のように専門的な職業を望む場合,人材銀行と云うのがハローワークとは別にあり,是非,そちらへも登録をするように勧められた。近畿では人材銀行としては,大阪,京都,神戸にある。ただし,相互の連携はなく,別々に登録しなければならない。ここでは,40歳以上の人に限って,求人・求職を紹介してくれる。ここでも,専門職能を登録すること以外は,ハローワークの求職公開書と書式は違うが同じ内容を書くことになる。申し込むと求職受付がされ,番号が振り当てられる。人材銀行はホームページを持っており,約1週間後には,ここも名前は伏せて,簡単なスキルなどが受付順にインターネットに公開される。

登録を済ませると,登録した専門職能により,それに該当する求人検索がコンピュータで検索できるシステムになっている。一般のハローワークと違って,専門職の求人申し込みが結構な数登録されている。求職する人も結構な数が登録されている。自宅のインターネットからも検索できるシステムになっており,インターネットでは主なポイントだけが抽出して書かれているが,人材銀行のコンピュータ検索では,求人申込書に書かれた内容が企業名は伏せられているが詳細に見られる。ここでも希望する職業が見つかれば,その企業を紹介をしてくれる。求人の方では,年齢制限や給与,及び希望する職種の内容が詳細に書かれている。たまたま,希望している仕事があったので,多少の年齢制限は大丈夫な場合もあるとのことで面接を希望し,人材銀行からその場で問い合わせて頂いたが,結局年齢制限でダメだった。60歳を定年としているところが多く,希望したところも60歳以上の嘱託のような形の採用を検討はしているが,現時点ではダメと,あっさり断られた。

ここでの採用数は判らないが,求人側と求職側が各々の希望を出し,それも相当な数になっているので,合致する機会はあるように思われる。インターネットのデータでは,紹介された内の数%が採用されているようである。

(続く)

ハローワークを有効活用すべきである

専門職があれば再就職するチャンスは多い。後は自分の希望に合うかどうかである。

 

[Reported by H.Nishimura 2007.07.30]


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